53.影の総番と呼ばれて

『何ていうあだ名なの?』

『・・・影の総番って呼ばれてたんです。』

『ハァ・・・? か、影の総番って・・・。 カオルちゃんみたいだね。 ^^; 』

『カオルちゃんて誰ですか? (?_?) 』

『岸和田少年愚連隊のカオルちゃん。 竹内力。 あっ、知らない? ゴメン。 どうぞ。 話続けて・・・。』

『それで、そんなあだ名を男子に付けられていると知った時のS先輩、ガックリして・・・。 >< 』

『それはガックリするよね・・・。』

『そんなわけで益々S先輩、柔道一本に打ち込んでいたんじゃないかと思うんですけど・・・。 まぁ、それは結果的にそれで良かったんですけど・・・。』

『うん。』

『部活引退した後、心にぽっかり穴が空いちゃったんでしょうね。 S先輩何かボーとしてる事が多くなって。』

『緊張の糸が切れちゃったんだろうね。』

『そんな時、同じ柔道部のNがS先輩に告って来たんですよ。 そしたら、S先輩女として相当自信なくしてる時だったから相当うれしかったんでしょうね。 即ハイってOKしちゃったんですよ。』

『・・・。』

『私たちその話を後で聞いたときみんなで、( ̄□ ̄;)エ~~!! って叫んだよね。』

『ホント!ホント! よりによってNだなんてさっ! (≧▼≦;)アチャー だよね?』

『そんなにNさんてみんなに嫌われてたの?』

『何か気持ち悪い男なんですよ・・・。 柔道部なのに隙あらば柔道そっちのけで筋トレばっかしてて。 試合でも力に頼った柔道ばかりしてるから肝心の所でいつも負けちゃうし。 そのくせ、俺の鍛えた体どうだっ! って感じでしょっちゅう帯直すフリして道着脱いで上半身見せたがるんですよ。 >< 』

『ナルシストなんだね・・・。』

『それで、あいつマジキモイよね! ってS先輩とも話してたはずなのに、告られると即OKなんて、口アングリですよね・・・。 (゜o゜) 』

『うん、確かに・・・。 (^_^;) 』

女心って複雑だね・・・。

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52.正義感が強い女子高生

『高校の時のS先輩、女子には人気あったんですけど、男子には全~然もてなかったんですよ。 >< 』

『へぇ・・・そうなんだ。』

『S先輩、顔も決して悪く無いじゃないですか?』

『うん。 そうだね・・・。 (*^_^*) 』

『なのに、男子には人気無かったんですよ。』

『てゆうか、敬遠されてたよね?』

『S、うるさかったからね・・・。』

『うるさかったって言うと?』

『この前、S先輩が電車の中で痴漢を退治してくれた話したじゃないですか?』

『うん。』

『高校でもS先輩あんな感じなんですよ。』

『と言うと?』

『学校でケンカをやってる人を見れば仲裁に入るし、イジメやパシリなんかに遭ってる子なんか見ようもんなら、いじめっ子に説教はするし、パンは自分で買って来な! とかって注意とかするんですよ。』

『え!? 男でも!? ( ̄□ ̄;) 』

『はい。 男・女関係なく。』

『す、凄い正義感だね・・・。 (*_*) 男が相手で怖くないのかな?』

『そのために柔道やってるって言ってました。 暴力に負けないように強くなるんだって言って。 相手によって注意するかしないか決めるなんてのは正義じゃないって言ってましたからね。』

『そ、それって男の中の男って感じの発想だよね? ・・・何だか女にしとくのもったいないね。 (;^_^A 』

『そう! そこなんですよっ!!』

R美が、バーン!! とテーブルを叩いた。

『えっ!? な、何!? >< 』

俺は、怒られるのかと思ったんだ。

『もしこれ男がやったんだったら、女は、ワァ! 素敵っ!! って思うのに、女がやると男はそれに感動しないんですよね! (`0´) 』

『・・・まぁ、そう言われれば確かにそうかもね。 (^_^;) 』

『助けられた男子でさえ、感謝しないんですよ! ふんとにもうっ! (`^´) 』

『男は変なプライドあるからね・・・。 感謝する前に女に助けられた自分が情けなくなるんじゃない?』

『それだったら、その前にいじめっ子と戦うプライド持てって言うんですよね!』

(確かに・・・。 俺もいじめられっ子だったから耳が痛いです・・・。 (^^;) )

『それで褒められるどころか、S先輩男子の間で変なあだ名まで付けられてたんですよっ!! >< 』

(・・・しかし、ずいぶんニックネーム付けるのが好きな高校だったんだね・・・。 (^ ^;Δ )

(だんごさんへ)
えっ!? ここ偶然発見したんですか!? 凄いですね! ( ̄□ ̄;)

ここは2ちゃんねると違ってコメント少ないので、応援メッセージもらうともの凄くうれしいです! (^_^)v これからも応援よろしくお願いします! 

毛の話と言うのは赤鬼パイパン編ですね? あれはもう決着付いたんですが、それをここで発表するのはまだずいぶん時間がかかりそうです。 もうしばらくお待ち下さい。 m(_ _)m 

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51.面食い?

『う~ん、Dさんにはお話ししない方が・・・。』

R美が小首をかしげた。

(おいおい! 興味そそるだけそそっといて、そんなのってあるかよ! (/--)/ )

『・・・まぁ、いいんじゃない? 話しても。』

Mが言ってくれた。

『でも、DさんもS先輩の初恋話なんて聞きたくないですよねぇ?』

『いや、そんな事は・・・。』

(聞きたくない気持ち20%、聞きたい気持ち80%ってとこかな? (*^_^*) )

『Sの人柄知ってもらう為にはいい事なんじゃないのかなぁ? そんな事でDさんがSの事嫌いになるんだったらそれまでの事だったんだよ。』

『・・・そうですね。 じゃあM先輩におまかせします。』

『R美が話すんだよ! あんたが一番Sの身近にいたんだから。』

『え~! 私が話すんですかぁ! (^_^; 』

と言いながらも、R美は意外と嫌そうではなかった。

(結局、R美ってば話したくてウズウズしてたんじゃないのか? (=_=) )

『ローランドゴリラっていうのはS先輩の彼氏だった男のニックネームなんですよ。』

『・・・うん。 さっきの話からそうだとは推測できたけど、ニックネームからして、随分Aさんとは違うタイプの感じだよねぇ? (^^;) 』

『・・・そーですね。 Aさん顔だけはイケメンですからねぇ・・・。 まっ、私の好みじゃないですけど・・・。 (--#) 』

R美、徹底的にミッチーの事嫌ってるみたいだ・・・。

『でも、そんなゴリラみたいな男が好きになるって事は、Sさん、面食いって訳でもないんだね・・・。 何か安心した。 (;^_^A  』

『いえ、S先輩、面食いですよ。 竹野内豊の大ファンだし。』

『やっぱり面食いだったんだ・・・。 じゃあ、おれじゃあ・・・。 _| ̄|○ 』

『Dさんは全然大丈夫ですよ! カッコいいですよ! この前の飲み会でも一番人気だったんですよ!』

『え! マジッ! そうなの? (〃_ 〃)ゞ 』

(メンバー的には微妙ではあるが、褒められればやっぱりうれしいね。)

『そうですよぉ! 自信持って下さいっ! (^_-) 』

皆さん、これはあくまでも1個人の、いや1団体の意見ですから・・・。 俺はそんなにイケメンじゃないですよ。 (*^_^*) 

・・・てか、これって誘導尋問かな? エヘヘ・・・。 f ^ ^ *)

(鎖骨さんへ)
鎖骨さんの言う通りかも知れませんね。 いつも小さい子供相手にしてるから母性本能が強いのかもしれませんね。 でも、その割には厳しい一面もありますが・・・。 ><

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50.Sの意外な素顔

『しかし、働きもせず麻雀ばかりしててよくSさん怒らないよね。』

『S先輩には雀荘で働いているってウソ言ってるんですよ。』

『でもそんなウソ、調べればすぐ分かるんじゃない?』

『私もそう思って、ガム男に頼んで雀荘調べてもらったんですけど、S先輩行こうとしないんですよ。』

『何で?』

『現実を直視したくないんじゃないですか?』

『えっ! Sさんって、そんな人だったの!? (?_?) 』

『S先輩、好きな男の前では従順になっちゃうんですよ。 >< 』

(Sが、じゅ、従順!?  (*_*) )

俺は、それまで見てきたSとは余りにも違う素顔にビックリしたんだ。 おそらくそれは皆さんも同じ気持ちだろうけど・・・。 

『でもガム男、友達の不利になる事よく教えてくれたね。』

『私そういうの得意なんですよ。 ねっ! お願いR美のために調べてっ! って甘えてみたらガム男即調べてくれましたよ。 (^_^)v 』

『そんな事言ってたら、ガム男が勘違いするの無理ないよ・・・。 (-_-) 』

『えー! 男ってそんな事で勘違いするんですか!? そんな事調べたくらいで女がどうこうなる訳無いじゃないですか。 アハハっ! (^o^) 』

『まぁ、そう言われりゃそうだね・・・。 (-_-x) 』

『ホントS先輩って困ったもんですよ・・・。 >< でも絶対Aさんと別れさせてDさんにお渡ししますから!』

(お、お渡しってあんた・・・。 モノじゃないんだから。 (^_^;) )

『でもS先輩、Dさんの事好きになるかな・・・?』

それまで黙って話を聞いていたY恵が、ボソリと言った。

『コラッ! Y恵! あんた失礼でしょーが! (`0´) 』

MがY恵を叱りつけた。

『そうだよ! ホントにあんたってば! ・・・すいません、Dさん! Y恵が失礼な事言って。 m(_ _)m 』

R美もY恵を睨み付けた後、慌てて俺に謝った。

『いえいえ、Y恵さんが言う通りですよ。 Sさんにも選ぶ権利があるわけだし・・・。』

『ゴメンナサイっ!! そう言うつもりじゃなくて。 ・・・ホラS先輩、男を見る目無いじゃん。 ダメんず好きだし・・・。 だからDさんみたいなしっかりした人に愛情沸くのかなぁと思って・・・。』

『いいえ、俺はそんなしっかりなんて・・・。 (*^_^*) 』

『うん。 それは言えてるかもね。 S、ホント男見る目無いもんね。』

『でしょ! M先輩。 ほら、ローランドゴリラの時も。』

『そうだね! あん時はもっと最悪だったよね!』

どうやら一気に3人の意見は一致したようだ。

『あのぅ・・・、ローランドゴリラって何ですか? 過去にどういう事があったんですか? (?_?) 』

体調不良ながらも、興味を押さえきれない俺は、3人に訊いてみた。

(フットサルルさんへ)
俺もSの意外な素顔にビックリしました。 そしてSの初恋にも。 それをこれからお話しします。

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49.ミッチーの転落(?)

『でもそれなら尚更、助かったのは御仏のおかげだから一生懸命仏教に仕えよう、とかいう風に考えそうなものだけどね。』

『あ! さすがDさん良いこと言いますね! その通りですよね!』

(そんな褒められるほどの事じゃないけど。 (*^_^*) )

『でもそれをそう考えないのがバカ男のバカ男たる由縁ですよね・・・。 (-_-x) 』

(可愛い顔してあんたも結構キツイ言い方だね・・・。 ^^; )

『で、今は親に愛想尽かされ勘当されて、家を出てるんですよ。』

『何で?』

『檀家の娘に手を出したみたいで、大問題になったらしいんですよ。』

『お寺の息子は檀家の娘と付き合っちゃいけないのかな?』

『私もよくは知らないけど、真面目に付き合うつもりじゃなくて遊びだったんじゃないですか?』

『なるほど・・・。 んじゃマズイだろうね。』

『で、今は友達のアパートを転々としてるみたいです。 だから居場所もコロコロ変わるんで、S先輩もどこにいるんだかよく分からないってこぼしてました。』

『でも、携帯は持ってるだろうから連絡は付くんでしょ?』

『夜は大体出ないんですよ。』

『何で?』

『夜は雀荘に入り浸っているらしいです。』

『雀荘?』

『今は麻雀で小遣い稼いでいるらしいです。』

『だって以前は真面目な男だったんでしょ? それがすぐ麻雀で小遣い稼ぎできるようになるもんなの?』

『ガム男によると、Aさん子供の頃から麻雀ゲームは好きだったらしいです。』

(麻雀ゲーム強いからって、本物の麻雀で食えるほど強くなれるもんなの? 俺はテニスゲーム好きだったけど、実際テニスやっても全然テニスうまくなれなかったのに・・・。)

当たり前だっちゅーの!

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48.ミッチーの変身(変心?)

『どういう風に?』

『それまでは凄く真面目な人だった人らしいですけど、退院してからは遊び人になっちゃったらしいんですよ。』

『そんな急に!? それは何でだろうね? (?_?) 頭を打って脳のコンピューターが狂っちゃったのかな?』

『Aさん、意識不明の重体が4、5日続いたんですけど、その時に三途の川を見たらしいんですよ。』

『生死の境をさまよった人が三途の川を見たって話よく聞くけど、本当の事なんだね・・・。』

『その時、死んだお爺ちゃんが出てきて、○△□(Aの母親)が悲しむからお前はまだ来るな! って言ったらしいんですよ。』

『へぇ! 何かいい話だね・・・。』

『それで、ここは渡っちゃいけないんだと思ったら、次の瞬間目の前に母親の顔が見えたらしいんですよ。 その時が意識を取り戻した時だったんですね。』

『ドラマみたいだね・・・。』

『そこまではいいんですけど、Aさん助かって何と思ったと思いますか?』

『う~ん・・・。 心配かけたから母親に親孝行しようとか?』

『普通はそうですよね? でもあのバカ男は違ったんです・・・。 (-_-x) 』

『・・・。』

『折角助かったんだからこれからは好きなことをしよう、って思ったそうなんです。』

R美の話によると(ガム男の話によると、と言うべきか?)、ミッチーの心理はこうである。

1.俺は事故に遭わないよう気を付けて運転していたのに、相手の車が対向車線をはみ出してきて事故に遭い死にかけた。 あれはどんな名ドライバーでも避けるのは無理な状況だった。 人間気を付けていても死ぬときは死ぬのである。

2.俺はストイックに遊ぶ事もガマンし勉強もしてきたが、いつ死ぬか分からないなら今のうちに悔いが残らないよう楽しんでおこう。

『へぇ。 Aさんの家って金持ちなんだ・・・。 何やってる人なの?』

『お寺の息子で今は大学やめてブラブラしてるみたいですね。』

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47.ミッチーとガム男

その後、いさかいも無事収まり(?)、ようやく静かになると、

『事情を手短に説明すると、こーなんですよ。』

R美は、今度は静かに語り始めた。 

(手短に言えるなら最初からそーしろ!)

って、俺も人のこと言えないけどね・・・。 (^^;)

はっ! 今思ったけど、俺とR美って似てるかも!? 言葉と文章っていう違いはあるけど。

まぁ・・・、それはさておき、Sとミッチーが付き合う様になったきっかけはこうである。 

ミッチーは、意識不明の重体という生死をさまよう様な大事故(交通事故)で、R美が勤める病院に入院していた。

その後無事退院し、ミッチーは快気祝いのパーティーを催した。

快気祝いと言えば見舞いをしてくれた人を招待するのが普通だが、その時は人が少なくて寂しいから友達も呼んで、とR美はミッチーに頼まれた。

で、R美は女子柔道部メンバーを引き連れて参加したわけである。

そして、そこでSとミッチーは出会った。

その場でミッチーはSに一目惚れして(?)、猛アタックの結果、2人は付き合うようになったそうだ。

『Aさんの友達、私たちの間ではガム男って言うんですけどね。 ガム男が言うには・・・。』

『チョット待って! ・・・話を途中で折って悪いんだけど、ガム男の由来を教えて。』

(そこんとこ教えてもらわないと気になって話が頭に入らないんだよね。 ^^; )

『最初はさわやかだし、ユーモアもあって味がある人だと思ったんですけど、付き合っていくうちに・・・。 あ! と言っても実際付き合った訳じゃないですよ。 何度か2人で会ったことはありますけどね。 一度いきなりドライブ中にラブホに入ろうとした事あったんで、いっぺんでヤになっちゃいましたけどね。』

(また話が長くなってきたゾ・・・。 ^^; ちなみにこれはR美のブログでは無い・・・。) 

『その後、距離置く様にしたんですけど、病院の前で待ってたり携帯、メールとかもしつこくて・・・。 粘着性の男って言うんですか? そう言う感じ。 靴に引っ付いた噛み捨てられた後のガムのヤな感じがピッタリだったんでそう名付けました。』

この時、俺はR美のニックネームを付ける才能に感心した・・・(俺だけの感想かも知れないけど)。

ちなみにその後、俺もR美に倣って人にニックネームを付けるようになったのである。

みんなもやってみて。 面白いよ! (~o~)  

『ガム男が言うには、Aさん事故を境に人がガラッと変わったそうなんですよ。』

(フットサルルさんへ)
ありがとうございますっ! 俺に会いたいなんて言ってくれて! !(^^)!
Sより先にフットサルルさんに出会っていれば俺の人生も別のものになっていたかも・・・。 (┰_┰)
最近の俺は、フットサルルさんのコメントのおかげでブログ続けていられる気がします・・・。 m(_ _)m 

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46.ファミレスで子供より騒がしい女達

『でも、どうしてSさんはそんなに何回も浮気されて別れないの?』

『Aさんが浮気を認めないからですよ。』

『認めないって・・・。 じゃあR美ちゃんはどうしてAさんが浮気したって分かるの? (?_?) 』

『Aさんの友達が浮気してるって教えてくれたんです。』

『R美ちゃんはAさんの友達知ってるの?』

『はい。 知ってますよ。  その男も遊び人のヤなヤツですけどね。 類は友を呼ぶって言うけど、本当ですね。  (-"- ) 』

(君らも確かに似たとこあるね。 男に厳しいとこ・・・。)

『最初はAさんの人間性を探るために仕方なく連絡取ってたんですけど、そのうちしつこく言い寄って来る様になったんで、呼び出して親戚のお兄ちゃんに怒鳴りつけてもらいましたけどね。』

『え? あの人ってそんなに強いの? (◎0◎) 』

予想外の言葉にもうビックリ! 人を怒鳴りつけるなんて想像も出来ない、優しそうでおとなしそうな感じの人なのに・・・。

『Dさん何か勘違いしてません・・・? E君(いつも車に乗っけてくれる人)じゃなくて別の親戚のお兄ちゃんですよ。』

『・・・。』

『ほらねぇ、Dさん。 R美には親戚のお兄ちゃんがいっぱいいるって言ったでしょ。 (^_-) 』

『親戚のお兄ちゃんて言うのは、R美にとってはチョット親しい男性へのキーワードみたいなもんですから気にしないで下さい。 きっとDさんの事もよそで話すときは親戚のお兄ちゃんになってますから。』

『Y恵! うるさいよっ! そんな訳ないでしょーが! DさんはS先輩の彼氏になってもらう大事なお友達で、親戚のお兄ちゃんは親戚のお兄ちゃんだよっ! (`0´) 』

『あたしにそんなウソ言ったって通用しないよ! あんたってば、いつの間にかイトコやら親戚のお兄ちゃんやらがドンドンドンドン増える一方でしょーが! \(`o'゛;) 』

『ウソ言ってないよ! 実際、親戚がいっぱいいるからしょうがないでしょーが!』

『あんたらケンカやめなっっ!!  静かにしなっっ!!  W(=0=)W  』

うぅ・・・。 みんなビックリしてコッチ見てるよ・・・。 恥ずかしいし、頭痛いし、最悪・・・。 へ(×_×;)へ

(フットサルルさんへ)
はい。 これまだ序章です。 この先に待ちかまえている過酷な運命に俺はドンドン巻き込まれて行くんです。 

俺は最近、全員と会いたくないです。 >< ちなみにフットサルルさんは誰と一番会ってみたいですか?

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45.激怒する女

『でも、Sさん凄く幸せそうに見えたよ・・・。』

『そりゃあ、S先輩が入院して初めての見舞いでしたからねぇ。 ホッとしたんじゃないですか? (-_-x) 』

『・・・。』

『でも、S先輩が木から落ちた時も来なくて、今度入院してから10日以上も経つのにやっと初めてのお見舞いですよ! どーゆう事ですか? これ! (`^´) 』

『きっと忙しかったんじゃない?』

『S先輩もそう言ってました。 きっとA忙しくて来れないんだよって。 S先輩かばうんですよ、けなげにも。 >< 』

(け、けなげねぇ・・・。 ^^; )

『でもですよ! 忙しかったら見舞いに来なくてもいーって言うんですか!? Dさんだったらどーですかっ!? 自分の彼女が入院して今までお見舞いもせず放っときますかっ!?』

『俺だったらどんな忙しくても何とかして行くと思うけど・・・。』

『そうでしょう? それが愛情ってゆうもんでしょう!!  ゛(`ヘ´#) 』

『はい。 そう思います・・・。 (;^_^A 』

『それなのに、あのバカ男だけは! <<o(>-<)o>> 』

『バ、バカ男って・・・。 R美ちゃん、チョットそれ言い過ぎじゃあ・・・。 (^_^;) 』

『いいんですよ! どうせ他の女と浮気してたに違いないんだからっ!!』

『それは考え過ぎじゃない?』

『いいえ! これまでにも何度となくあったんですから!』

(ナヌッ! そういう訳だったらミッチーにSを任せておくわけにはいかないな!)

俺は、その時まだ頭がボーとしていたけど、ハッキリそう思ったんだ。

(フットサルルさんへ)
その時は俺も凄い展開だと思ったんだけど、この後に続く事に比べれば、まだこれはほんの序章に過ぎなかったんです・・・。

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44.病人には優しくして・・・。

『今朝、私達S先輩の見舞いに行って来たんですよ。』

『そう・・・。』

『昨日、DさんS先輩の見舞いに行ってくれたらしいですね。』

『うん・・・。』

『それで何だかDさん元気無かったって聞いたから・・・。』

『いや、そんな事・・・。』

『ホントに鈍感な人ですいません! m(_ _)m 』

『え? 何もR美ちゃんが謝る必要ないし・・・。 てか、そもそも謝る事でもないし・・・。』

『いえ、AさんとDさんが居合わせたって事聞いた時からみんなピーンときて・・・。 それなのに何故S先輩が分かんないのか・・・。 ホントいい加減気付けよ! ってゆうか、チョー情けないって言うか・・・。 >< 』

『・・・。』

『それでDさんショック受けて寝込んじゃったのに。』

『いやいや、風邪は前から引いてて・・・。』

(そんな事でショック受けて風邪引いたなんて思われるの、死ぬほど恥ずかしいよ! _| ̄|○ )

『いえいえ、いいんですよ! 弁解しなくても! 私達はそれほどS先輩のこと思ってくれるDさんに感動し感謝してるんですから・・・。 (T_T) 』

(もう決めつけちゃったみたいね・・・。 (ノ_ _)ノ  まぁ、事実そうだけど・・・。)

『Dさんが気付いたように、AさんS先輩の彼氏なんです。』

(そうは思っていたけど、面と向かってそうズバリ言われちゃうと凹む・・・。 (ノ_<。) )

『でも、私たち認めてないんです! S先輩がAさんと付き合ってる事に! (`0´) 』

『それはR美ちゃん達が認める認めないの問題じゃ無いと思うんだけど・・。 ^^; 』

『いえ、私達はそういう事まで口出ししていい関係なんです。 これは前にS先輩が言い出したことなんですから。』

『そうなんだ。 すごい結束だね。 (^^;) ・・・でもどうしてR美ちゃん、Sさんに彼氏がいるの黙ってたの?』

『それ言ったらDさん引いちゃうでしょ?』

『そりゃあ、まぁ・・・。 人の幸せ壊してまで自分が幸せになろうとは思わないからね。』

『それが幸せじゃなかったとしたら?』

『え?』

『好きな女が幸せじゃない恋愛してたらDさんはどう思うんですかっ!!?』

R美の目が怖いくらいにマジになってきた。 

あのぅ・・・、俺一応病人(風邪ではありますが)なんですけど・・・。 ><。

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43.可哀想な彼氏

外に出たら、この前の彼氏が車で待ってて俺たちは乗り込んだ。

どこへ連れて行かれるのかと思ってたら、ファミレス。

ファミレスに入ると、合コンで見覚えのある女が2人来ていた。

『この前、飲み会で会ったから覚えてますよね?』

『うん、もちろん。』

『名前覚えてますか? (~_~) 』

(ギクッ! 結構意地悪だね・・・。R美ってば。 カボチャとジャガイモ・・・、じゃないし何だっけ? うぅ・・・、何だっけ?  ^^; )

『無理して思い出そうとしなくてもいいですよ。 しょうがないですよ。 あの時は6人もいたし、DさんはS先輩の事しか見てなかっただろうし・・・。 (^_-) 』

R美の言葉に2人がケラケラ笑った。 

よかったぁ! 怒ってないみたいだ。 

俺は高2以来、女性恐怖症である。 >< 

『すいません。 そういう訳じゃないんですけど・・・。 人の名前覚えるのが苦手なもんで・・・。 (;^_^A 』

『いいえ。 (^^) Mです。』

『Y恵です。』

それから俺達は遅めの昼食をとった。 俺は無性に腹が減っていたので、釜飯セット+ミニうどんを注文したが、いざ食べ始めて見ると半分も食べられなかった。 まだ、ご飯食べる体力戻ってなかったんだね。 ミニうどんまで付けて食べ残して恥ずかしい・・・。

食べ終わると、女達はデザートを頼んだ。 

それからおもむろにR美は、彼氏に向かって言った。

『ごめん。 ちょっとDさんと大事な話があるんで・・・。』

R美が彼氏の前で両手を合わせた。 もちろんこの場合、ごちそうさまの合図ではない。

『うん。 じゃあ、どこかで時間潰してくるよ。』

彼氏は去っていった。

『優しい彼氏だね。』

『え? 違いますよ! 彼氏じゃないですよ! 親戚のお兄ちゃんですよ。』

『 ε=(>ε<)ブッ! 』

Y恵がお茶を吹いた。

『R美には親戚のお兄ちゃんがいっぱいいるからね。 ゲラゲラ! ~(^◇^)/ 』

2人はお腹をよじって笑いだした。

R美、いつか絶対バチが当たるぞ・・・。 (-_-x)

(受験解放生さんへ)
失恋は何度もしてますが、ショックで熱が出たのは初めての経験でした。 人間って感情によって体調も左右されてるんだと思いましたね。(こんな極端なの俺だけかも知れないけど。 ^^; )

死語は何かっていう様なテレビ番組で、バタンキュー出てました。 でも、18でよく使うって・・・。^^;  受験解放生さんってオヤジギャル?(これも死語?)

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42.失恋熱

俺そっちのけで、2人はイチャイチャし始めた。 >< 

Sにはそんなつもりはなかったのかも知れないが、少なくともミッチー(及川光博似のA)は間違いなく俺にSとの仲を見せつけようとしているように見えた。

がーん…llllll(-_-;)llllll  

ショックで頭に血が上った。 汗がダクダク出てきて、背中がビッショリ濡れた。


いたたまれず、俺は病室を出た。 

その帰り道、ボロボロになりながら俺は寮に帰ってきた。 ((( T_T)

帰る途中で買ってきた弁当を開いて、さぁ食べようと思ったが、食欲はいつの間にか失せていた。

そのうち何だか寒気がしてきたと思ったら、身体がガタガタ震えだした。

体温計で測ると、39度超の熱が出ていた。

帰り着いて僅か20分ほどの出来事である!

ベッドに頭まで潜り込んで、そのままバタンQ!(古っ!)。

それでも寒くて布団をあるだけ重ねたけど、ガタガタは収まらない。

救急箱の風邪薬を飲んだら、身体がカァッーとしてきて汗を大量に掻いた。

おかげで、熱は下がったけど、体がだるい。

『ん? どうした? もう寝てるのか? 今日はSの見舞いに行ったんじゃなかったのか?』

ゴルフから帰ってきたY先輩が話しかけて来たけど、見舞いに行ったら男が来てショックで熱出ました、なんつう事言ったらまた何て言われるか分からないから、狸寝入りを決め込んだ。

結局、俺は翌日曜日の昼過ぎまでベッドの中にいた。

その間にY先輩はFちゃんとのデートに出かけていった。

ドン!ドン!ドン!ガチャ!ガチャ!ガチャ!

ウトウトしていた俺は、ドアの外からのけたたましい音で起こされた。 最悪な目覚めのパターンだ・・・。 

『お~い! D! いないか?』

呼んでいるのは、同じ寮の奴である。

(そんなうるさくしなくても分かるっつうの!)

立ち上がると、身体がフラフラした。

『おいっ! R美ちゃんが来てるぞっ! お前いつの間にっ! (--;) 』

こいつはこの前一緒に合コンに行った男2である。 R美をもの凄く気に入っていたからかなり悔しそうだ。

(俺は、それどころじゃないっつうの!)   

玄関に出た(寮は内廊下の共同玄関で女子禁制)俺に、

『顔色真っ青ですよ。 どうしたんですか? 風邪ですか?』

R美が心配そうに声をかけた。

『うん、そうみたい・・・。』

『大丈夫ですか? ご飯ちゃんと食べましたか?』

『いや、昨日の昼から食べてない。』

『ちゃんと食べて体力付けないとよくなりませんよ。 これから一緒にご飯食べに行きましょう。』

あんまり気乗りはしなかったけど、昨日の弁当食べるのもヤだったし、玄関払いも申し訳ないし、俺はR美に誘われるまま外に出た。

(フットサルルさんへ)
俺もフットサルルさんのコメントいつも楽しみにしています。 (^o^)/ 

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41.不穏な風

それでも、2日位すると、Sの事がやっぱり気になってきた。

そのうち、Sにどうしても会いたくなってきた俺は、見舞いに行ったんだ。

俺が行くと、Sは満面の笑顔で迎えてくれた。

『何回も見舞いに来てくれてありがとう。 でももう何も持ってこなくていいって言ったっしょ。 そんな気を遣わなくていいからさ・・・。 ん? ギャアァァ~~!! ☆★のシュークリームじゃん! これメチャクチャ美味しいんだよっ! え? これ全部食べていいの!? ウォー! うれしぃ! モグモグ! ウマ~! もうひとつ食べよ。 あ~、でも一日中ベッドにいて食べ過ぎたら太っちゃう・・・ >< ・・・でも、折角持って来てくれたんだもんね。 今日は特別だ! もっと食べちゃえ! !(^^)! ムシャムシャ!ペロリ!ムシャムシャ!ペロリ!』

・・・忙しい女である。

『膝の具合はどう?』

『うん、随分いいよ。 ズキズキも無くなったし、走るのはまだまだ無理っぽいけど、歩くのは全然平気だしね。 先生もあたしの回復振りにビックリしてたよ。 (~o~) 』

(ムムッ! やはり、この女ただ者ではない! (-_☆) )

『退院したらみんなでお祝いしてくれるって言うから、そん時は是非きてよ。』

『うん、きっと行くよ!』

何だかいい感じになってきた! 俺は来てよかったと心底思った。

それなのに・・・。

Sの視線が突然、俺を通り越して背後に飛んだ。 

『A、来てくれたんだ!! 忙しいのに、ごめんね!! (☆▽☆) 』

振り返るとそこには、及川光博似の超イケメンが立っていた。 

(うぅ・・・。 この男、何者だ? (ー_ー;) )

(受験解放生さんへ)
女性である受験解放生さんへこんな事言うのは気が引けるのですが、Sじゃなくても女を敵に回すと怖いですね。 ><

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39.死闘

『その様子をハラハラして見てると、ようやくS先輩が立ち上がったんです。 その時は私たち一瞬ホッとしたんですけど、S先輩その時には片方の膝を相当痛めていて、立っているのがやっとの感じだったんです。』

『・・・。』

『それで、審判の人達もS先輩の所に集まって来たんですけど、S先輩首を横に振って試合続行をアピールしたんです。』

『凄い気力だね・・・。』

『それで、試合再開されたんですけど、明らかにS先輩の動きは悪くて、もう誰が見ても勝てる様な感じじゃないんですよ。』

『見てらんなかっただろうね・・・。』

『それなのに相手は、ここぞとばかりにS先輩の痛めた膝の方の足を狙って足を飛ばして来るんですよ! >< 』

『勝負の世界とは言え、厳しいね・・・。』

『S先輩その度に顔を歪めて耐えるんですけど、決して逃げないんです! そればかりか、今まで以上の気合いで、さあ、来い!! って叫ぶと、片足を引きずりながらも自分の方から相手に向かって行くんですよ!』

『ゴクン・・・。』

『S先輩のダメージが更に酷くなった事を確認すると、相手は今度は一気にS先輩に襲いかかり、掴んで引きずりまわし、引き倒すと、関節決めにかかったんです! 何も関節決めなくったって押さえ込めばもう逃げられないのに! >< 』

『・・・。』

『私たち、S先輩の名前を力の限り叫んで応援してたんですけど・・・もう見てらんなくて・・・お互い抱き合って・・・ワンワン泣いたんですよ・・・。』

R美は、その時のことを思い出したのか、唇はブルブル震え、声は途切れがちになっていた。

『そしたら・・・肩を叩かれて・・・見ると・・・M先輩が泣きながら・・・もう試合終わったよ・・・。 さあ・・・頑張ったSに・・・拍手してやろうよ・・・って言って・・・。』

『・・・。』 

『私たちは向き直り・・・抱えられて・・・退場するS先輩に・・・手が腫れるくらい・・・思いっきり・・・拍手を送ったんです・・・。』

『 (T_T) 』

『・・・どうしたんですか? Dさん泣いてるんですか・・・?』

俺はその時、R美の話を聞いて自然に涙が溢れていたんだ。

それからしばらく無言のまま車は走り、やがて俺が住んでる寮に着いた。

『私、今日話してますますDさんの事を応援したくなりました。 頑張って下さいね・・・。 (^_^)v 』

そう言うと、R美の乗った車は静かに俺の前から離れて行った。

(プロ喪男さんへ)
東京はレベル高いですからね。 しょうがないですよ。 でも、関東でベスト8って凄いじゃないですか! 大いに自慢していいですよ! 

しかし、柔道は複雑ですね・・・。 聞いた話によると、試合によって、点取り制だったり、勝ち抜き戦だったり、3人制だったり、5人制だったり、有効あったり、無かったりするんでしょう?
それに比べて空手は団体戦も無いですからね。 シンプルですよ。 でも団体戦はあっても面白いと思うけど・・・。

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38.激戦

『でも、それを聞いて私、実はとてもうれしかったんです。 (^-^) 』

『何で?』

『私、それまでS先輩の事、超人みたいに思ってたんですけど、弱い所もある普通の人間だって事が分かって、正直ホッとしました。』

『なるほど。』

『それからは前にも増してS先輩は練習に打ち込んでました。 けど、私がS先輩に稽古を付けてもらうことは少なくなくなりました。 S先輩は、強化合宿や、レベルの高い相手を求めて大学に出稽古に行ってたりしたんですよ。』

『心細かったんじゃない?』

『でも、S先輩が知らないうちに強くなってビックリさせてやろうと頑張ってましたよ。 まぁ、相変わらず投げられてばっかりでしたけど。 ^^; 』

『・・・。』

『それより私、S先輩の方が気になって気になって・・・。 私の方がドキドキしてたんじゃないかと思うくらいですよ。 国体の試合はもちろん応援に行きましたよ。』

『・・・。』

『S先輩、遠くで見てても気合い入ってるなぁっていうのをヒシヒシと感じました。 私に言った様に闘志を全面に出して相手を攻めて攻めて。 でも、相手の方も代表で出て来るだけあって力も強くて、S先輩に負けてないんですよね。 組み手の取り合いからもう凄くて!』

『・・・。』

『S先輩は組もうとするんですけど、相手はなかなか持たせてくれなくて。 S先輩の手をビシッビシッて払いのけるんですよ。 そんでもって空手の蹴りみたいに激しく足を飛ばして来るんで、S先輩も慎重になってるんですよね。』

(空手の蹴りとはちょっと種類が違うが・・・。)

『まるで、ハブとマングースの戦いって感じでしたよ。 緊迫してどっちが勝つのかなっていう感じ。』

(そりゃ、マングースじゃないのかな!?)

『けど、組むと早いんですよ。 あっという間に技かけてもつれ合って畳の上をゴロゴロと・・・。』

(ゴ、ゴロゴロって・・・。 (^_^;) )

『それで、何回目かのゴロゴロの後、S先輩がうずくまって立てなくなったんですよ。 >< 』

(受験解放生さんへ)
笑い事じゃないよ。 (T_T) スニーカーなのに(スニーカーって言うのかな?)18,900円もしたんだよ。 ・・・それが今、色落ちで困ってます。 布はしっかりしてるのに。 表面だけ塗ってくれるとこ無いですかね?

(フットサルルさんへ)
Sによると、田村亮子は200回以上連続で腕立てするそうです。 
それと、先日何かのテレビで見たのですが、浜口京子は酔っぱらったアニマル親父(100kgあるそうです)をお姫様抱っこして(笑)、ベッドへ投げ飛ばすそうです!! 怖い! >< ちなみに俺は30kg入りの米を持つとフラフラします。 (^^;)

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37.闘志

頬を流れ落ちる涙をしばらく黙って眺めていたSだったが、R美が落ち着くのを見計らうと、諭すように口を開いた。

『あの内股すかしはね、試合の流れの中で自然に出て来たんだよ。 狙って出した技じゃないんだ。』

『・・・。』

『R美は、あの試合を見て凄いと思ったのかも知れないけど、あたしにとっては、全然いい試合じゃなかった。 むしろ攻めきれなかったことを反省してる・・・。』

『・・・。』

『格闘技は何でもそうだと思うけど、先手必勝なんだよ。 実力差が多少あっても後手に回ったら勝つのは容易じゃない。 だからみんな自分に有利な組み手を作ろうと、先に仕掛けるんだ。 隙を与えず攻めて攻めて有利な組み手に持ち込み、同時に足技で相手の体勢を崩して、投げる。 分かる?』

『はい・・・。』

『そして、そこにスピードとタイミングとキレがあれば、無理して力を入れなくても相手は倒せるんだよ。』

『・・・。』

『ただR美の場合は、そのスピードとタイミングとキレを生み出す経験とパワーがまだまだ不足してる。 だから今は勝つのが難しいけど、そのうち絶対強くなると、あたしは信じてる!』

『・・・。』

『実際、1回も出来なかった腕立て伏せが連続で30回も出来るようになったじゃない!』

『・・・。』

『あたしは、R美偉いと思うよ。 経験も無いのに途中で入ってきて 朝練して、午後の稽古も居残りして頑張ってる。 そんなに頑張ってる子はそんなにたくさんいないよ。 だからきっと強くなる。 ただ・・・。』

『?』

『R美に足りないものが1つある。』

『・・・何ですか?』

『闘志だよ。 絶対負けないというギラギラした闘志が柔道には必要なんだ。 ・・・まぁ、これはあたしにも言えることなんだけどね。』

『S先輩には、闘志は十分にあるじゃないですか。』

『そんなこと無いよ・・・。 あたしにもっと絶対勝ってやるんだっていう闘志があれば、インターハイだって、高校選手権だってもっといい成績残せたんだ・・・。』

『・・・。』

『それを今んなって・・・。 国体に出場して少しでも部活引退伸ばそうって今頃焦って・・・。 そんなに焦るんだったらもっと頑張っておけば良かったって自分が情けなくなるよ。 >< 』

その時、R美はSの目に光るものを見た気がした。

 

(フットサルルさんへ)
いつも優しいお言葉ありがとうございます。 ><。 何か更新遅くなると安眠妨害してるみたいで大変申し訳ないッス。 m(_ _)m

(受験解放生さんへ)
鬼カノはゴキブリ見つけると、そこら辺にあるもので、ビシッ! と行きます。一度まだ下ろしてない靴でやられた時には泣いた・・・。 ><。ちなみに一番怖いものは、どら焼きでじゃないでしょうか。何故かと言えば食べ過ぎて太るのが怖いから。。。別にも怖いものがありますが、それはブログのネタに取っておきます。

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36.華麗なる柔道

『そんな私に比べて、・・・ってゆうか私と比べなくてもS先輩はメッチャ!強いわけですよ。 中学・高校と普通に全国大会に出てますしね。』

『え! そんなに強いの!? (*_*) 』

『強いなんてもんじゃないですよ! 普段の乱取りでは女子じゃ相手にならなくて男子とやってますからね。 しかも、男子も普通に投げ飛ばしてますよ。』

『マ、マジで? (;^_^A 』

『ホントですよ。 先生によると、全国大会で表彰台に乗ってても全然おかしくないらしいです。』

『そりゃ、凄いね!』

『ところが、先輩は個人戦より、団体戦の方が圧倒的に強いんですよ。』

『え! 何で?』

『自分のためよりチームのためって思った方が気合いが入るらしいです。  そんなS先輩の心理を、先生は責任感が強いからだって言ってますが、私は要するに先輩は寂しがり屋だからって思うんですよね。 個人戦て孤独なんですよね。』

(それは寂しがり屋とはちょっと違う気が・・・。 ^^; )

『それでS先輩、高校総体も思うような成績が残せなくって、高校最後の国体に燃えてたんですよ。 そして、見事予選で優勝し県代表に選ばれ、ブロック予選まで進んだ訳なんですけど、その時、応援に行った私はS先輩の華麗なる(次回、華麗なる一族、最終回寂しい・・・)柔道を見たんです。』

↓と、ここからまた、R美の回想でお届けします。

その試合は先鋒が破れ後がない場面。 

中堅のSの相手は一回り大きくて、とてもSと同じ階級とは思えなかったそうな。 何でも国体では階級が少なく、中堅としてはSは小柄だったらしい。 

試合は始まり一進一退の膠着状態にあった。 ポイントは両者無し。 

しかし、敵は、Sの厳しい攻めにスタミナを失いかけていて、指導が1つ与えられていたらしい。 何でももう一つ指導をもらうと、ポイントが相手に与えられてしまうとの事。 

攻め続けなければ負けてしまう敵が内股を掛けに来た時、R美が思わず目を覆う場面が訪れた。 

Sの体勢は大きく崩れ、R美はやられた! >< と思ったのだ! 

しかし次の瞬間、畳の上に一回転して倒れていたのは敵だった。

R美は、その瞬間何が起こったのかまるで分からなかったらしい。 しかし、その華麗なる技に一瞬で心奪われてしまったのである。 

ちなみに、Sの活躍もあり、県代表チームは国体出場を決めた。

翌日、R美はSに訊いた。

『先輩、昨日決めた最後の技は何て言うんですか?』

『内股の返し技で内股すかしって言うんだよ。』

『華麗なる(しつこいっ!)技でしたね。 それで、S先輩の試合見てピンと来たんですけど、私、いつも一方的に技を掛けられるじゃないですか? それで、S先輩が昨日したみたいな返し技を中心に練習したらいいと思ったんですよ。 (^-^) そうすれば相手の力を利用して私の非力な力でも・・・。』

『R美!!』

『はい!!』

『あんたはそんな余計なこと考えなくていいんだよ!!』

『・・・。 ><。 』

R美は、その時、Sが何でそんなに怒ったのか分からず、ショックを受け、涙がボロボロ溢れてこぼれた。

(フットサルルさんへ)
ありがとうございます! すいません。コメント要求したみたいで。(要求しとるがな!)
何話とは考えてませんが、ドンドン予定より話が細かくなってって長くなっちゃうんですよね。
多分、最低1年はかかると思いますが、よろしくお願いします。m(_ _)m
(受験解放生さんへ)
本当にスポ根ものみたいになってきましたね。恋愛ブログと果たして言えるのでしょうか?俺個人の話に辿り着くまでにどれだけかかることやら・・・。 (^_^;) 

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35.青春柔道物語

『でも、S先輩に毎日稽古つけてもらっても私一向に強くならなくて・・・。』

『しょうがないよ。 経験も全く無かったんだし・・・。』

『いや、私の場合それ以前の問題なんですよね。 何せ柔道やるまで腕立て一回も出来なかったんですから・・・。』

『え! それはちょっとヒドイね・・・。』

『でしょ? だから先輩に打ち込み教えてもらっても担ぐどころか、足を浮かせるのにも一苦労なんですよね。』

『だろうね。 体格差もあるしね・・・。』

『それで、筋トレも一生懸命やってました。 腕立てとか、スクワットとか・・・。』

『うん。 いくら柔よく剛を制す、と言ってもある程度の力が無いと無理だろうからね。』

『それと私、体重が増えなかったんですよね。 女子は一番下の階級が48kgなんですけど、私もともと食が細いし、どう頑張っても45kgまでしか体重が増えないわけですよ。』

『ふんふん。』

『それも油断してると、42、3kgに落ちちゃって・・・。 体重が軽いっていうのは致命的な欠点でしたね。 それに加えて、いくら筋トレしてもガッチリした柔道体型にならないんですよ。 いまだにそうなんですけど、お尻もちぃっちゃいし、太股もホント細いんですよね・・・。 (^-^) 』

(それ、絶対自慢してるだろ・・・。 (-_-;) )

『それで、試合どころか乱取りですら一度も勝てなくって・・・。 しかも勝てないどころかあっという間に負けちゃうんで、いつの間にか、秒の殺され屋、っていうあだ名を付けられてました。 >< 』

『こ、殺され屋って・・・。 ^^; 』

『それでも、S先輩は諦めることなく教えてくれるわけですよ。 私、大会前なんか申し訳なくってS先輩に私の事はほっといて自分の練習して下さいって言っても、あたしの稽古にもなるからいいよ、って言って教えるのやめようとしないんですよ。 私なんかとやったって稽古になる訳無いのは分かりきってるのに・・・。』

『いい人だね。 Sさんて・・・。』

『ますますS先輩の事好きになりました? (^_-) 』

R美は、覗き込むように俺の顔を見た。

『いやぁ・・・。 (*^_^*) 』

またしても、汗がダクダク出てきた・・・。

タイトルで苦労しました。一応付けたけどそれでも合ってない気がする・・。

ところで、最近コメント普通にもらってると、コメント無いのがメッチャ寂しいね・・・。甘えすぎ? 

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34.猛特訓

『それから私、毎日、居残りでS先輩に教えてもらいました。 普段の稽古は6時半に終わるんですけど、私はそれから毎日1時間、S先輩に教えてもらいました。』

『頑張ったんだね・・・。』

『その頃の私って柔道強くなりたいって言うよりもS先輩に認めてもらいたいって言う気持ちで頑張っていたような気がします。』

『うんうん。』

『それである日、S先輩柔道が楽しいですっ! 頑張って強くなりたいですっ! って言ったら、S先輩うれしそうな顔して、そう! !(^^)! じゃあ、朝練もしようか! って言われて翌日から早朝練習するハメになったんですよ。 あの時は正直失敗したなって思いましたけどね。 (^^;) 』 

『あ~、何かその気持ち分かる~。 (^^) 』

『アハハ! (^o^) 』

『アハハハハ! (^o^) 』

俺達はゲラゲラ車内で笑った。 その時、運転席の彼氏も一緒に微笑んでいるのがバックミラーで分かったけど、内心複雑じゃなかったんだろうかと今でも思う。

『正直、身体がきつくて休みたかったんですけど、休みたいって言ったらS先輩に失望されるんじゃないかと思うと怖くてそんな事言えなかったんですよ。』

『うん、それも分かる。』

『でも一番大変だったのは、毎日ヘトヘトになって疲れて帰ってくるわ、いつもしていた朝シャンほっといてボサボサの髪で登校するわの私を見て、お母さんがメッチャ心配してた事なんですよ。 なかでもお母さんが一番驚いたのは、風呂上がりの私の身体が擦り傷・アザだらけだったのを見た時でしたね。 あの時お母さん、お願いだから柔道やめてって泣きながら私に言ったんですよ。 一人娘が変わっていく姿に耐えられなかったんでしょうね。』

『お母さんの気持ちも分かるなぁ・・・。』

『お父さんは逆に賛成していたから続けられたんですよ。 R美が自分の事は自分で守るって言った言葉に感動したんですって。 S先輩の受け売りなんですけどね。 ^^; お母さんに向かって、俺達がいつも一緒にいて守ってやるわけにはいかないんだから、R美の言う事を認めてあげなさいって言ってくれたんです。』

『よかったね。』

『それでお父さん、居残り練習で帰りが遅くなるようになってからは駅まで毎日車で迎えに来てくれる様になったんですよ! 私それまで、お父さんの事余り好きじゃ無かったんですけど、それからお父さん大好きになったんです!』

『いいお父さんだね。 ><。 』

(フットサルルさんへ)
登場人物ごとに色を変えるというのはやってみたかったことなんですよ。このテンプレートは暴君ハバネロが内容にピッタリだったのと、本文書くベースが白だったので色が生きると思って選びました。工夫した所だったので、そうやって褒めてもらうとうれしいですね。 (^_^)v
(プロ喪男さんへ)
本編から脱線でも、変な視点でも全然無いですよ。それどころか、これからまさに書こうとしていたところなんで、先読みされているようでドッキリしました。  (>_<) R美って常に自分中心で語りますからね。

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33.柔道部へ入部

『私が入部したいって言うと、M先輩は大喜び。 女子は人数少ないからマネージャーとしては1人でも部員を増やしたかったんでしょうね。』

『Sさんも喜んだんじゃないの?』

『ところが、その前に言った私の一言がS先輩は気に入らなかったらしくって・・・。』

『何て言ったの?』

『私、体育苦手だし、もう2年だし、今から始めても間に合いますか? って言ったんです。』

『うん。 そしたら?』

『間に合わないと思うんだったらやめときな。 柔道はそんなに甘くないよ。 って冷たく言われました。』

『厳しいね・・・。』

『いや、私が悪かったんです。 ホントは優しく励まして欲しかっただけなんですけど・・・。 甘えたこと言っちゃって・・・。』

『・・・。』

『それで放課後、直接武道場に行って監督にお願いして、入部したんです。』

『うん。』

『でも、私が入部した時期は国体の予選前で、みんな忙しくって誰も私に構ってられないって感じでした。 仕方なく私は1人で毎日受け身の練習してましたね。』

『・・・。』

『そんな時、S先輩が、あんたがやる気あるんだったら練習終わった後、教えてあげるけど・・・。 って言ってくれたんです。』

『そう、よかったね!』

『はい。 私思わず、お願いします! 頑張ります! って言ったら、S先輩初めてニコッと笑って、R美がやる気あるんだったらあたしはいくらでも付き合ってあげるよって言ってくれたんです。 私その時・・・、こういう事言ったら大げさだと思うかも知れませんけど、S先輩が私の人生変えてくれる人だ。 頑張ってついて行こうって本気で思ったんです。』

(名無しさんへ)
Sの言うことはいちいち筋が通ってて反論できないから腹が立つ・・・。
ところで、名前が無いのは2ちゃんねるの名無しにかけてるんですか? そうだとしたら深い・・・。
(受験解放生さんへ)
華麗なるってキムタク並みって事???
それは言い過ぎでした。(比べる意味ワカランし・・・) 失礼・・・。m(_ _)m
俺も書いてて、しょっちゅう詰まってますよ。
中学の時から日記付けてるんで、それが文章書くのによかったんですかね。
あと、2ちゃんねるで鍛えたから、書くのが以前より慣れてきた感はありますね。
慣れですよ。慣れ。                                 

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32.送迎付き

と、そこでタイムアップ。 店は閉店になった。

てゆうか、話を止めるのが嫌でギリギリまで粘っていたけど、店から閉店を告げられてしまったのだ。

店を出た時、客は俺達2人しか残っていなかった。

R美の話は興味深くてまだまだ話していたかったけど、残念。 

店を出ると、スーと1台の車が寄ってきた。

(ん? 何だ? 何だ?)

と思っていると、

『乗って下さい。 寮まで送って行きますよ。』

R美の笑顔。 (^_^)

運転席には、若い男が座っている。

(はぁ? いつの間に・・・。 (?_?) )

という驚きと、

(チッ! 彼氏がいたのか・・・。 (-_-;) )

という残念な気持ちの俺。

『どうぞ。』

車のドアを開けるR美。 

『いいよ。 いいよ。 R美ちゃんとは別方向だし。 俺、電車で帰るから。』

『送らせて下さい。 まだ話したいことあるし。』

『でも・・・。』

話していたら、車の窓ガラスが下りて、運転席の男が、

『どうぞ。 どうぞ。 遠慮しないで乗って下さい。』

と、声をかけてくれた。優しそうな彼氏だ。 

断りきれず後部座席に乗ると、助手席に乗ればいいのにR美は俺の隣に乗り込んできた。 何か彼氏に悪い・・・。

そして、車が発車した瞬間には、R美はもう話し始めていた。 彼氏はまるでほったらかしで・・・。

俺は、彼氏に申し訳ないと思いながらも、R美の話にすぐ引き込まれていった。

(フットサルルさんへ)
Sは、自分にも厳しいけど、他人にも厳しいんですよねぇ・・・。  ><

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31.決意

『次の日から、通学の時はS先輩にお願いして近くにいるようにしたんですよ。 友達が降りた後はもう学校に着くまでS先輩にベッタリで金魚の糞みたいにくっついて歩いてましたね。』

『安心して学校に行けるようになってよかったね。』

『そんなある日、S先輩は私に言ったんです。』

↓ここからは、R美の回想でお届けします。 

『R美、あんたあたしが高校卒業したら朝はどうすんの?』

『え? それは・・・。 ・・・誰か一緒に行ける人捜します。』

『じゃあ、卒業して1人で通学や通勤することになったら?』

『電車は怖いから車で通うことになると思います。』

『R美が1人の時に変な男が近づいてきたらどうするの?』

『う~ん・・・。 もし、そういう事になったら逃げるか、助けを呼ぶと思います。』

『痴漢にあってやめて下さいとも言えない人間がいざという時、逃げられんの? 助けを呼べるの?』

『・・・。』

『今の物騒な時代、何が起きるか分からないんだよ。 道を歩いてたら突然悪い奴が出て来て危ない目に遭うかも知れない。 明日、事件に巻き込まれない保証は何も無いんだよ。』

『・・・。』

『その時、R美が助けを呼んでも周りに誰もいないかも知れない。 また、いても助けてくれないかもしれない。』

『・・・。』

『将来、自分の子供を連れて歩いてるときに、誰か襲って来るかも知れない。』

『・・・。』

『自分の身は結局自分で守るしかないんだよ! 強い人間にならないと子供は守っていけないんだよ!』

『・・・。』

回想終わり。

『私、S先輩が言った言葉がショックで一晩泣きながら考えたんです。 ・・・そして、反対するお母さんを振り切って、S先輩に柔道部への入部をお願いしたんです。』

(受験解放生さんへ)
なるほど。女の子はそういう話が聞きたいんだね。じゃあいずれその話も書くことにします。
うちはホワイトデー3倍返しなんてもんじゃないよ。 ><。
(鎖骨さんへ)
痴漢されると嫌だし、されないと何かチョット寂しいって事? 女心って複雑なんだね・・・。

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30.R美の災難

ハゲタカの話で盛り上がっていたら、

『これでオーダーストップになりますが。』

無情にも店のウエーターが来て、そう言った。

『え? もうそんな時間!』

『ホントですね。 ビックリ!』

あっという間に2時間半が過ぎていた! 話に熱中してると時間の経つのが早いね。

1本頼んだ赤ワインがまだ少し残っていたので、ラストオーダーにサーモンのカルパッチョサラダとデザートを注文。

デザートが届いてみると、R美が頼んだデザートは、アップルパイや薄いスポンジケーキなどが幾層かに積み上げられた上にバニラアイスが載っかって更に細いチョコレートソースがかけてあるお洒落なデザートで、最高にうまそう。

俺はプリンが食べたくてカスタードプディング頼んでみたけど、わざわざイタメシ屋に来てまで食うほどのもんじゃないね。 R美と同じにしておけばよかったと後悔・・・。 ><

こんな事書くと、男のくせにそんな事いちいち後悔するな!! お怒りの女性の方いらっしゃると思いますが、男も所詮こんなもんなんですよ・・・。(受験解放生さんのリクエストにより、男心を強調してみました。)

しかしながら、こんなデザートの話までしてたらいつまで経ってもこの話先に進まないね。 そのうち、苦情が来そうな予感・・・。

しかし、もちろんワインとカルパッチョ、デザートを食べながらも話は止まらない。

オーダーはストップだったけど、閉店までにはまだ30分以上時間もあったし。

『でも、その後がもうメッチャ大変だったんですよ。 ◇§*@★♂・・・・。』

↑ここはR美の話が長いので、箇条書きに説明しよう。

①被害調書を作成するのに警察署で2時間半も状況説明させられた。  

②高校でも、担任(男)と教頭(男)に根ほり葉ほり聞かれた。 これは興味本位のセクハラだとR美は語る。

③Sはてっきり感謝状+金一封もらえると思っていた様子だったが、ハゲタカをすっ転ばせたのはやり過ぎだと注意を受ける。 その事により、Sと警察官は口論となる。

④心配性のR美の母親は、オロオロと動揺し、R美が逆に慰めるハメとなる。  

⑤進学の際、近くの高校を勧めていた父親から、だから言わんこっちゃない! と叱られる。

⑥ハゲタカの弁護士が示談にしてくれとしつこく言ってきてその対応に疲れた。

・・・大変だったんだね。被害者なのに・・・。

オラニエ公♂さん、ありがとう。ブログの方が面白いと聞いてうれしいです。展開が遅いので、まだまだ長くなりそうですが、長いおつき合いお願いします。

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29.ハゲタカの災難

『話を戻しますけど、S先輩が窓の外を見てたのは、次の駅との距離と、駅員がどこにいるのかを確認してたんです。』

『え? そんな非常時にそこまで考えてたの?』

俺は、女子高生とも思えぬSの冷静な判断力に舌を巻いた。

『S先輩、そういう機転はきくんです。 柔道でも頭脳派なんですよ。』

(え? ビックリ! Sって頭脳派だったの!?)

『電車が次の駅に着くと、S先輩は、オジさん降りるよ、と言って次の駅で降りたんですよ。 ハゲタカは降りたくなさそうに一瞬足を踏ん張ったんですけど、S先輩に掴まれてる指が相当痛かったみたいで、首輪を引きずられる子犬みたいにホームに無理矢理降ろされたんです。』

(子、子犬と比べますか・・・。 ^^; )

『その時、私その光景をボーと見てたら、ほら、あんたも降りて!自分の事でしょ! って誰かに言われて慌ててホームに降りたんです。 その言った人がほらこの前合コンに来たM先輩ですよ。』

『・・・?』

この時まだ、俺はどの女だったかまるで覚えてなかった。 2ちゃんねるからの読者の方はもう誰だか分かるよね? それ以外の方はもうチョット待ってね。 その後、登場しますから。

『ホームに降りると、ハゲタカは力無くその場に顔を伏せて座り込んだんです。 と同時に、M先輩が駅員さんに向かって、この人痴漢で~す!! って叫んだんですよ。』

『・・・。』

『そしたらバッて一気に乗客の視線が集中して、私その時、助けてもらった喜び忘れてメッチャ恥ずかしかったんですよ。 (>_<) でまた、そういう時に限ってなかなか電車のドアって閉まらないんですよね。』

『・・・。』

『でもそのおかげで、騒ぎに気付いた駅員さんが小走りにこっちへ向かって来たんですよ。 それを確認すると、S先輩ハゲタカの指を離したんですよ。 ハゲタカそしたらバッと立ち上がって改札口とは反対に向かって逃げようとしたんです。』

『・・・。』

『でも、S先輩はそれも予期していたみたいに慌てず、逃げようとするハゲタカに足払いを掛けたんですよ。 それはもう見事な足払いでハゲタカはザザザーって頭からすべって・・・。 ・・・ほら野球の選手がしますよね。何でしたっけ、あれ?』

『ヘッドスライディング?』

『そうそう、あんな感じで転んだんですよ。』

『・・・。』

『で、その後、駅員に捕まったハゲタカが振り向いたときの顔、メガネは壊れて耳から垂れ下がって、顔の擦り傷からは血が滲んで、もう泣き出しそうな顔してましたよ。 それ見たら私、気持ちがス-として。 (^-^) 』

『 >< 』

俺は、その時、自業自得とはいえ、哀れなハゲタカの身に同情していた。 だがもちろんそんな事はR美には言わない。 痴漢に同情したら何て思われるか分からないもんね・・・。

今回はコメント3件も入ってるよ!! (^_^)v 

(受験解放生さんへのコメントの返事です。)
俺も、受験解放生さんのおかげで女心を垣間見られてうれしいですぅ。 (*^_^*)

(フットサルルさんへのコメントの返事です。)
毎日、ありがとうございます。 こうやってコメントを頂くと更新に力が入ります。  !(^^)!

(プロ喪男さんへのコメントの返事です。)
さすが、専門家の意見ですね。 自分は関節技全く分からないので、大変勉強になります。
この指関節の技は、相手側の指に2、3秒の静止が必要なので、格闘技経験者相手には難しいかもしれません。(達人は一瞬で極めてしまうのかも知れませんが) 素人はよく、相手の襟首を掴んで怒鳴ったりするじゃないですか? ああいう場合には効果的ですよね。 まあ、格闘技経験者から見れば、ああいう行動はケンカが弱いってのをさらけ出しているのと同じでしょうね。 痴漢も触ってるときは静止状態に近いので、この技が効果的なんでしょう。

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28.SP直伝護身術

『でもそんな事ってあるの? 柔道にそんな技あったっけ?』

話に水を差すようで悪かったけど、俺にはR美の言うことがとても信じられなかったんだ。

『それは柔道の技じゃないんですよ。 S先輩が中学の時に、臨時コーチで柔道を教えに来ていたSPの人に護身術として教えてもらった技らしくて。』

『ホントにそんなに効くの?』

『信じてませんね。 じゃあ、私のどこでもいいから掴んでみて下さい。 (^_^) 』

R美は、イタズラっぽく笑った。

『え? どこでもいいの?』

『いいですよ、どこでも。 (^_^) 』

・・・と言われても変なところはさわれないよね。

俺は、R美の腕を掴んだ。 次の瞬間、

『イタタタタタァ!!! ><。 』

俺は、余りの痛さで悲鳴を上げた。

ビックリしてイタメシ屋の従業員からお客さんまで驚いてこっちを見たけど、俺はそれどころじゃなく痛かったんだ。

『ね? 痛いでしょ?』

『確かにこれは痛いね。』

ちなみに、簡単に解説すると、それは親指を極める技だった。 詳しく知りたかったら警察関係の人に聞いてね。

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27.救世主登場!

『え? なに?なに?何があったの? そんな感じで、その時、私にも何が起こったのかまるで分かんなかったんですよ。』 

『うんうん。』

『で、恐る恐る後ろを振り返ってみると、まず、ハゲタカに乗客の視線が一斉に注がれてるのが見えたんですよ。 そしたら不思議ですね。 後ろの乗客は背伸びして何があったのか覗こうとしてるのに、私の周りの乗客はハゲタカの叫び声にビビって後ずさりしたんで、満員電車なのに私たちの周りだけ少し空間が出来たんですよ。』

『・・・。』

俺はその時、相づちを打つのも忘れて、その話に引き込まれていた。

『ハゲタカは背中を丸めて、イタタタタタァ!!! て叫び声を上げ続けているんですよ。』

『・・・。』

『で次に、ハゲタカの目の前にうちの高校の制服を着た1人の背が高い女の子が立っているのが目に入ったんです。 蝶タイを見ると紺だったんで、私より1コ上の人だなぁって思ったんですよ。』 

『・・・。』

『その女の子は、自分は関係ないよっていう感じの涼しい顔を窓の外に向けて、風景を見てるんです。』

『・・・。』

『でも、その女の子の手は明らかにハゲタカの手を掴んでいて、ハゲタカはそれが痛くてその女の子の手を振り解こうとしてるけど振り解けないんですよ。』

『・・・。』

『私それが分かった時、ホントビックリしたんですよ! だって、その女の子は女にしては背が高かったけど、ハゲタカはそれより10cmは背が高かったと思うんですよ。 それにハゲタカは中年太りの感じだけど体格もよくて力も強そうだし。 しかも女と男ですよ! その大きなハゲタカが涼しい顔した女の子に手を掴まれて悲痛な声で痛がってるんですよ! 』

『・・・。』

『そして、その涼しい顔した女の子がS先輩だったんです。』

(受験解放生さんのコメントへの返事です。)
あんたも藤原竜也だったらいいんかいっ! (/--)/
藤原竜也になりたい・・・。

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26.ハゲタカ

『いつも通学は友達と2人で行ってたんですけど、高校が違うんで途中から私1人になっちゃうんですよ。 もう毎日がユーウツでユーウツで・・・。 学校行けば楽しいんですけど、電車の中が辛くて、もう学校辞めちゃおうかなって何度も思ったぐらいなんですよ。 >< 』

(そうだったんだ・・・。 R美ちゃんの苦しみも知らずにコーフンしてごめんね。 m(_ _)m )

『そしてその日も私は痴漢されてたんですよ。 その日はしかも最悪の痴漢で年は40代くらいのオヤジなんですけど、いつも痴漢しながら、フンフンフンフン鼻息荒くなるんで特に気持ち悪いんですよね。 (>_<) 』

『え! 痴漢にも常連がいるんだ?』

『いっぱいいますよ! 痴漢我慢してると分かると、みんな安心して寄って来るんですよね。 ヒドイ時には2人がかりで触られたことありますよ。』

『2人がかり! そりゃヒドイね! 女の子って大変なんだね。』

『そう、大変なんですよぉ! だから女の子は大事にしてあげて下さいね。 (^-^) 』

そう言って、R美はニコッと笑った。 うー、ちょっと鼻につく時もあるけど、やっぱり可愛い。

『そのオヤジは頭が禿げてて目が鋭いんでハゲタカってあだ名付けてたんですけど、触り方が思いっきりしつこいんですよ!』

『どういう風に!?』

『・・・何かDさん、楽しんでません? (-_-) 』

『ブルブル! 楽しんでない! 楽しんでない!』

(ウォ~~!! バレてるぅ~~~!! >< )

『まぁ、いいですけどね。 この話すると男はみんな食いついて来るんですよ。』

R美がイタズラっぽく笑った。 この女、男の気持ちを見透かしてるっ! 清純そうな顔しているが、ただ者じゃないっ! 俺はその時悟ったんだ。

『そのハゲタカ、カバンは網棚に置いて、片手は私のお尻、片手はセーラ服のすそから手を入れて腰の辺りを、優し~く撫でて来るんですよ。 それで、時たま私の顔を見るんですよ。 私が感じてるか確認するみたいに。』

・・・女性の読者の方引いてない? 心配になってきた・・・。

『そんな状況で感じるはず無いじゃないですか!! 藤原竜也だったらともかく、ハゲタカですよ! ハゲタカ!』

(おいおい。 ^^; 藤原竜也だったらいいんかい!)

『で、ハゲタカ背が高いんでスキあらば胸も狙って来るんですよね

『大胆だね。』

『お尻をガ-ドすれば太股。 太股をガードすれば腰。 腰をガードすれば胸。 胸をガードすればまたお尻って感じでハゲタカの時は、いつも学校に着く前にヘトヘトになってるんですよ。 >< 』

『しつこいね。』

『でも、その日は違ったんです。 痴漢していたハゲタカが突然、イタタタタタァ!!! て叫んだんですよ!』

(コメントへの返事です。)受験解放生さん、ありがとう。受験ストレス解消のお手伝いが出来て良かったです。
このブログは皆さんのストレス解消のために書いてます。(ウソつけ!)

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25.あこがれの電車通学

『私、高校に入って初めて電車通学を始めたんですよ。』

『うん。』

『小学校も中学校も歩いてすぐの所だったから、電車通学には凄いあこがれてたんですよ。 そのためにわざと電車で通える高校にしたくらいなんですから。』

『俺は近いところの方がいいと思うけど・・・。』

『あんまり近いのもヤじゃないですか。 電車に乗って、友達とおしゃべりしたり、本読んだり、風景見ながら物思いに耽ったりしたかったんですよ。 とか、今日はあの素敵な男の子と会えるかな? なんて思ったりしながら学校に行きたかったんです。』

『ふ~ん。 乙女心だね・・・。 俺なんか、朝ゆっくり寝ときたいから、高校もっと近くにあればいいと思ってたよ。』

『もうひとつ、うちの高校を選んだ理由は制服が可愛かったんです。』

『そんなんで決めたの?』

『女の子にとっては重要な問題ですよ! うちの高校の制服は、純白のセーラー服に蝶タイが付いててチョー可愛いいんですよ。 しかも、学年ごとに蝶タイの色が決まってるんですけど、私たちの学年が一番可愛いえんじ色なんです。 もう行くしかないと思って。 県内でも有名な人気制服なんですよ。 』

『R美ちゃん可愛いから、よく似合っただろうね?』

『はい、よくそう言われました。 通りすがりの人まで可愛いって言うから恥ずかしくってぇ。 (*^_^*) 』

『ああ、そう・・・。 (-_-;) 』

『でも、あこがれの電車通学始めてみたら、もう大変だったんですよ!』

『どうしたの?』

『可愛いセーラー服が痴漢にとってはたまらないんでしょうね。 よく遭うんですよ。 >< 』

『大変だったね。』

『私、背が低いじゃないですか? だから多分痴漢しやすいんですよね。 それにセーラー服だとちょっとした動きで胸が見えちゃったりするんで、上から覗こうとしてる人がよくいるんですよ。 それで興奮しちゃうんですかね? 』

『う~ん、どうかな? 俺には痴漢の気持ちは分からないけど・・・。』

すいません・・・。 ウソをついていました。 俺も男ですから女性の胸の谷間を見て興奮する気持ちは分かります。 痴漢は決してしませんが(ホントですよ)。

『だから私、冬なんか1人膝まである丈の長いダッフルコート着てましたよ。 周りはみんなPコートなのに。 ダサイの分かってたけどしょうがなくって。 (T_T) 』 

『・・・。』

『でも、夏服になるともうどうしようも無いんですよね。 どうしても無防備になっちゃうんですよ。 短いスカート履いてる友達うらやましいなぁと思いながら膝下までのスカート履いてたのにそれも効果無し。 きっと痴漢にはそんな事関係ないんですよね。 胸を触られたりお尻を撫でられたり・・・。 ヒドイ時にはスカートの中にまで手を入れられちゃうんですよ! ><。 』

『ゴクッ・・・。 (*_*) 』

俺はこの時、R美の話に思わず興奮してた。 心の中では申し訳ないと思いながら・・・。 m(_ _)m

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24.乙女達の真実

『え!? いや、あの・・・。』

顔から頭から汗がブワッと出てきた。

『そんな風に見える?』

『見えるも何もモロバレですよ。』

『モ、モロバレ・・・。 ^^; そうなんだ。 だったら、Sさんも分かってるのかなぁ?』

『そりゃあ、普通の女の子だったら誰でも! ・・・いや、でもあの人は普通の女の子じゃないからなぁ・・・。 極端にそういう事には鈍い人ですからねぇ・・・。』

『ハァ・・・。』

『でも先輩は、強引な男の人に弱いからガンガン行っちゃって下さい!』

(強引にガンガンかぁ・・・。 俺に一番に似合わない言葉だなぁ・・・。)

『Dさんの事どう思っているか、それとなくS先輩に訊いておきましょうか?』

『ブルブル、それはいいよ!』

『そうですか? 私達はいつでも協力しますよ。』

『私達?』

『この前合コンの時来たでしょ。 あのメンバー。』

『ああ、元テニス部の友達ね。』

『・・・実は、元テニス部じゃないんですよ。』

『テニス部じゃない?』

『はい。』

『どーゆうこと?』

『テニス部じゃなくて、実は柔道部なんですよ。 (*^_^*) 』

『じゅ、柔道部ぅ!!? (*_*) 』

『はい。 柔道部って言うと引かれるかと思ったみたいで、思わずそう言っちゃったみたいなんですけど・・・。』

(うーん、あのカボチャやジャガイモたちも一応乙女だったんだな・・・。)

『でもあの後、S先輩が凄く怒っちゃって。』

『・・・。』

『自分たちが大事にしてきた柔道にプライドを持てって。 一生懸命頑張ったんだから胸を張って言おうよって。』

『・・・。』

『私、先輩のそういうところが大好きなんですよ。 (^o^) 』

(うん。 俺もなんかジーンときた・・・。  (T_T)  )

『ところで、他の人たちはともかく、どう見てもR美ちゃんに柔道は似合わないと思うんだけど・・・。』

元柔道部の乙女の方々すいません。  m(_ _)m

『はい、よく言われます。 R美にはフィギュアスケートとかバレエなんかのお姫様みたいなカッコが似合うって。 (*^_^*) 』

『ああ、そう・・・。 (-_-;) 』

『私が柔道始めたのは、実はS先輩がきっかけなんですよ。』

R美は酔ってピンクに染まった笑顔で、柔道を始めたきっかけを話し始めた。

(コメントへの返事です。) オラニエ公さん、ありがとう。 しかし、俺は鬼彼じゃないんだけど・・・。 

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23.R美に誘われて

ここで一言言っておくと、俺はR美に恋愛感情を持っていた訳じゃない。

しかし、おそらくほとんどの男が、 (可愛いなぁ! (*^_^*) ) と思うようなR美から上目遣いに、

『飲みに行きませんか?』

と誘われて、ドキドキしない男が果たしてどれだけいるだろうか?

もちろんこれは既婚者・独身者を問わずである。

こう書くと、

『言い訳かよ!! Sへの純愛だったんじゃなかったの! ガッカリだよ!!』

と、言われてしまいそうだが、これは男の悲しい長崎、じゃなくて佐賀なのである・・・。

しかも、俺達はその時付き合っていた訳でもないし、Sに至っては何度も見舞いに来てくれる親切な男くらいにしか思ってない可能性が大であり、それならばもっと可愛いR美にドキドキしたとしても不思議じゃないよね?

・・・と、前置きが長くなってしまった。

さあ、先に進もう。

場所は変わり、俺とR美はイタメシ屋でワインを飲みながら語り合った。

俺は、その時初めてSのケガの具合を知った。

Sの症状は、靱帯損傷と半月板損傷の合併症という診断である事、損傷した靱帯は内視鏡検査の時に縫い合わせた事、全治までには1ヶ月くらいかかるという事、等を知った。

『でも、Sさん元気そうでよかったよ。』

『先輩、ああ見えても結構落ち込んでるんですよ。』

『え! そうなの?』

『だから、Dさん元気づけてあげて下さいね!』

『え? 俺が?』

『だってDさん、先輩のこと好きなんですよね?』

R美は、覗き込むように俺の顔を見た。

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22.お見舞い

結局、俺がSの見舞いに行ったのはその週末の土曜日だった。

病院へ行ってみるとSの見舞客で病室は一杯だった。

Sのお母さんは、もう1人の入院患者の女性に申し訳なさそうにしていた。

見舞客の全員は女性で、俺が病室に入っていくと、全員の目がドッと俺に注がれてもの凄い緊張で汗が出てきた。

その中には、先日の合コンで一緒だった女の子達もいた。

俺は何だか居心地が悪くて、2度もお見舞いもらってと恐縮しているSのお母さんに花束だけ手渡すと、早々と病院を後にした。

翌週の火曜日の夜、久々に定時に仕事が終わったので改めて病院に見舞いに行くと、その夜の見舞いはR美だけだった。

『この前はゴメンね。 折角来てくれたのに・・・。』

『いや全然・・・。 これ買ってきたんだけど食べる?』

俺はどら焼きとペットボトルのお茶を渡した。 

ちなみに、お見舞いをどら焼きにしたのは、Fちゃんのアドバイスによるものである。 

Sはどら焼きが大好きらしい。 ドラエモンかっ!!。

『ありがとう! どら焼き大好きなんだよ! みんなで一緒に食べよう。 ・・・でも、そんないつもお見舞い持って来なくていいよ。 』

俺達は、どら焼きを一緒に食べた。

俺とR美が1つ食ってる間に、Sはどら焼きを3つ食った!

俺が呆気に取られてSを見ると、

『おとといの昼からご飯食べてないから、お腹すいてお腹すいて!』

『何で? 食欲無かったの?』

『昨日内視鏡検査で麻酔打たれたから、その前に食事制限受けてたんだよ。 でも、その後がビックリ! 目が覚めたのが今日の昼なんだよ。 今でもちょっとボーとしてるけどね。 下半身麻酔のはずなのにね・・・。』

『先輩、その後、もう一本注射打たれませんでした? それか、効きがいいのか、余程眠たかったのかどっちかでしょうね。 局所麻酔で寝ちゃう人たまにいるみたいなんですよね。』

R美がそう解説した。

『そんで今日のお昼はお粥だよ! まるで足りないよ、もう! でもこれからは食事制限は無いっていうから何でも食べられるよ!』

Sは、喜んでいた。

それから俺達は、面会時間ギリギリまで食い物中心の話をして(よっぽど食いもんに飢えてたんだね)、R美と病院を後にした。

その帰り、R美から、

『ちょっと飲みに行きませんか?』

と、上目遣いに誘われた。

何だか、俺ドキドキしてきた・・・。

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21.再入院

Sは元の病院に逆戻りした。

そして、病院に到着したときには、膝は大分腫れていたらしい。

しかし、そこの病院では検査設備も整っていないようなのでI整形外科病院に紹介状を書いてもらい(じゃあ、最初からそうしとけよ!)、Sはそこに転院する事となった。

そこでまたしてもSは検査入院することとなる。

内視鏡検査、MRI検査などで、今度は3、4日かかるとの事。

一方、その事実をY先輩経由で俺が知ったのはまたもや終業時間間際のタイミングバッチリの頃であったが、今度は係長の命により残業で早く帰れそうもない。

実は昨日、口答えしたのが響いて俺は係長の冷たい視線に晒されていた。

また、Sのケガの報告を受けるのも今回2度目だったから先日よりも俺は冷静で、今度は係長に逆らう勢いは無かったんだ。

結局、その日はお見舞いに行けなかった。

今度Sが入院した病院は、会社から1時間半、寮からでも1時間以上はかかる所だったから、残業した後では面会時間には間に合わなかったんだ。

それに冷静に考えてみると、入院当日に見舞いに行くっていうのも何だか非常識だよね?

心は一刻でも早く行きたかったんだけど・・・。

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20.異変

前日言った通り、翌日午後にはSは病院を退院した。 [異常なし]という結果を持って。

Sも退院した時点では前日より膝の痛みも大分引いていたから、安心しきっていた。

そして、その足で幼稚園に戻り、仕事を始めた。 

園長先生は今日は休んでいいと言ったらしいが・・・。

異変はその数十分後に起こった。

子供達と園庭を走り回っている時に膝の痛みが再発したのだ。

しかし、Sは子供達と走り回るのを止めなかった。 

そんなはずは無いと自分に言い聞かせたらしい(そんな事言い聞かせるな!)。

その結果、Sは激痛で立っている事も出来なくなりその場に倒れた・・・。

園長先生以下職員達が駆けつけた時、Sの周りでは園児達がワァワァ大泣きしていたらしい・・・。

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19.入院!?

Y先輩がFちゃんへ再度電話すると、なんとSが病院に入院するという事を知った!

俺は、会社の終業時間が終わるのを待って大慌てで病院へ駆けつけた!

『わぁ! こんなにお見舞い貰えるんだったら入院も悪くないね! (^o^) 』

俺がお見舞いの花と果物を渡すと、Sはそう言っておどけた。

俺はSの元気な様子に拍子抜けした。

『コラッ! すいません。 もうこの子は本当にしょうのない子で・・・。』

Sの母親は恐縮しきりにそう言った。

小生意気なSと違って、お母さんは至って常識的な人だ。

隣には3Lくらいの学生服を着たSの弟が立っている。 ちなみにSの弟はいつも笑っているような愛嬌のある顔をしている。

『大丈夫?』

『全~然大丈夫! うまく足から落ちたから。』

『足をケガしたの?』

『着地のショックで膝痛めただけだよ。 ここは古傷もあるとこだから。』

『だって入院してるし・・・。』

『検査入院だよ。 だからすぐ退院だよ。』

『何だ。 よかった。 (^^) ・・・でも何で木に登ったの?』

『子供達がドングリ欲しいっていうから。』

『ドングリ!』

『今年はドングリが少なくてね。 去年はいっぱい実が成って自然に落ちてきたから登る必要も無かったんだけど、今年は実も少なくて落ちてこないんだよ。』

『・・・。』

『だから木に登って取ろうと思って。 でも実を落とす前に自分が落ちちゃったよ。 アハハハハハ!』

と言って、Sはケタケタと笑った。

『でも、まぁよかったね。 たいしたことなくて。』

『うん、あたしは丈夫だけが取り柄だからね。』

その時Sはそう言ってみんなも笑ったけど、この時、思ったより膝の具合は良くなかったんだ・・・。

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